この三連休は、島根県から両親が来訪する予定でしたが、弟が急遽入院することになり、予定変更。病気見舞いのため実家の出雲に帰省しました。長野県から車で(休憩含め)、9〜11時間。3月末に長野県に引っ越して以来、初めての帰省です。
今回の弟の病名は、化膿性脊椎炎。
細菌が入って脊椎が化膿し、激しい痛み、高熱、しびれ、麻痺が出る病気。
健康体の人は罹らない病気ですが、加齢や高齢、病気により免疫機能が低下している人が感染しやすいようです。
弟は2ヶ月位前から腰の痛みを感じて、整骨院等に通っていたようですが、
先月、立つことにも困難を感じるようになり、大きな病院で診察してもらったところ、即入院になったようです。
弟は鹿児島県に一人で住んでいましたが、入院が長期的になる見込みのため、実家のある島根県の病院へ転院したところでした。
この病気の通常の治療は、安静と抗生物質の投与による保存的治療が基本のようですが、保存的治療だけでは難しい場合は、手術が必要となるようです。弟の場合は、後者。腰骨の損傷(腰椎5番目が溶けて?無くなっているとのこと)と持病のアトピーの影響もあり、病院側も慎重に対応して、腰骨の移植を予定しています。
弟は、生後半年からアトピー性皮膚炎を患っており、長年ステロイド等による薬物治療を行っていました。両親は、皮膚科や総合病院など、色々な病院に弟を連れていき診てもらったようですが、治療はどこも同じ。ステロイドの投与だったようです。それでも当時はアトピーは大人になったら治るものと思われていて、両親も医師の指示通り、薬を塗り続けていたようです。
ただ、弟が会社勤めをするようになった頃より、ストレスのせいか、不規則な生活のせいか、長年の薬物投与のせいか、症状が悪化してきて、アトピーや白内障など合併症の治療のため、入退院を繰り返すようになります。(その頃、私は実家を離れていたため、実際の弟の様子はあまりわかっていませんでした。あとから両親に聞いた話です。)
弟は自分なりに色々調べた上で、15年位前からステロイドによる薬物治療を止めて、民間療法等を試していました。ステロイドを一気に止めた後のリバウンドは酷くて、たまにしか会わない私は直視できないくらいでした。
顔も身体も象の皮膚のようにガザガザと黒ずみ、痒みのため、そこら中を掻きむしって血が滲み、全身包帯だらけ。塩素の入った水道水が肌に触れるだけでも痛みを伴うので、循環式の温泉水を購入して使用してました。自律神経もすっかり乱れていたようで、暑い夏に寒気を感じたり、寒い冬に寝汗を掻いたりすることもあったようです。
特に冬の寒くて乾燥した時期に症状が悪化したことから、10年位前からは、転地療養も兼ねて、気候が温暖で温泉が手軽に利用できる沖縄や鹿児島に住んでいました。その頃は、弟曰く、痒みや乾燥等、アトピーの症状はあるものの、薬を使っていた頃に比べると体調は良くなってきたようです。
私の娘も1歳の時に、アトピーになりました。
痒みで夜中に何度も起きる娘をあやしながら、薬を塗ったら楽にしてあげられるのに•••と苦しい思いに何度も揺れましたが、長年のアトピーと薬物治療で大変な思いをしてきた弟の存在が何とか立ち止まらせてくれました。それでも、すがる思いで、いくつか病院に行って診てもらったり、アレルギー学会の話も聞いたことがありますが、原因もよくわからないまま行う治療の限界や不確かさが分かったものの、どうしても納得できませんでした。
何とか薬に頼らない形でアトピーを治す方法はないかと模索している中で、自然食に出会いました。個人で開催されている自然食の体験料理教室でしたが、基本となる考え方(食と身体との関係、身体も自然の一部であること等)を教えてもらったことで、これまで医師の説明を聞いても納得できなかった色々なパズルのピースがスルスルッと繋がるように、どうして娘がアトピーになったのか、どうして弟がアトピーを難治化させているのか、今後どうしたら良いのかが、やっと理解できました。目の前の霧が一気に晴れたような気分でした。(つづく)
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